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小さな神様とつる植物

毎月第1日曜日は、横浜自然観察の森でガイドウォーク「季節の森を歩こう」である。

現在はコロナ感染拡大防止ということで、ZOOMを利用したオンライン観察会「オンラインで季節の森を歩こう」として開催している。

さらにさらに、2021年2月は緊急事態宣言下であったため、森からの配信ではなくスタッフも自宅からお送りしている。

横浜自然観察の森のある神奈川県は、どうやら3月の開催日も緊急事態宣言下のようなので(解除日?)引き続き同じ形でお送りする予定だ。

自宅からの配信とはいえ、参加者には「観察の森の今」をできるだけ感じてもらいたい。そこで、インタープリテーション担当のスタッフが、観察の森で写真や動画を撮影しておくワケだ。

 

ワタシもガイドを担当するので、本番の10日前に撮影に出掛けてきた。

2月に入ってから何度か20℃近い気温の日があり、チョウなどの昆虫の目覚めを観察できたようだ。

しかし、この日はそこまで気温が上がらない。ハエの仲間がわずかに見られただけであった。

もともと、見られるかわからない昆虫を当てにしていたワケではない。想定内である。

 

本番で使う素材をココで紹介してしまうとネタバレになってしまうので、使わないものを一つだけ紹介する。

森で出会った来園者さんが見つけてくれたのだが、写真の木にぶら下がっているものをご存じだろうか?

ガガイモの実の殻

実はコレ、日本には八百万の神がいらっしゃるが、その一柱・スクナビコナの乗る船なのだ。

ひどい嵐に吹かれて、船を乾かしているところである。

 

突然こんなことを言い出したら「ん?どうした」と思われるかもしれない(笑)

 

皆さん「古事記」や「日本書紀」は読んだことがあるだろうか?ワタシは子供の頃にマンガで読んだ気がするが、内容はほとんど覚えていない。

「古事記」や「日本書紀」に登場する小さな神様・スクナビコナ(スクナビコナノカミ・スクナヒコノミコト)は、蛾やミソサザイという鳥の羽で作った服を着て、ガガイモという植物の実で作られた船に乗ってやってきたという。

そのガガイモの実の殻が、上の写真だ。

種は風に乗ってどこかに飛んでいったのだろう、中身は空っぽである。

残された実の殻は片側がシュッと尖っていて、確かに船にしたら具合が良さそうだ。

 

下の写真は、せっかくなので貼り付けたガガイモの花。

ガガイモの花

8月の暑い日に、横浜市内の別の場所で撮影したものである。というのも、これまで観察の森でガガイモを見た記録も記憶も、ワタシにはないのだ。

観察の森に通いだして6年。訪れる度にまだまだ新しい発見があり、これから先もずっと続くのだろう。

これだから自然観察はやめられないのである。

 

「オンラインで季節の森へ歩こう」へ参加希望の方は、横浜自然観察の森公式サイトをご覧ください。

 

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