毎月第一日曜は、横浜自然観察の森でガイドウォーク「季節の森を歩こう」でガイドをしている。
この日は、10名の方にご参加いただいた。
2月中旬頃から暖かい日も多くなり、皆さんと森の春を探そうかと思っていたところで、寒の戻りである。
曇り空で、最高気温は12℃。
そこで、森の落とし物探しをすることにした。どんな季節・天候でも、森には誰かの落とし物があるものだ。
クローバーのような、星のような、不思議な形をしている物を見つけた。
一体、誰の落とし物だろうか?
そんな時には、上を見上げると答えが出るかもしれない。
そこには、先月はまだ冬芽だったマユミの芽が綻び、若草色の葉が顔を出していた。
「私の落とし物を見つけてくれてありがとう」と、そんな声が聞こえた気がする。
落とし物は、マユミの実の殻であった。
足元から視線を戻すと、森のそこかしこで木々の芽吹きが始まっている。春は確実にやってきているようだ。
こちらは、散策路の脇で俯いていたヒメウズ。
彼らも、落とし物を探しているのだろう。