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珍しく都内の公園で冬の自然観察

いつもは神奈川県内で散歩がてらの自然観察が多いのだが、都内で仕事のスキマ時間ができたので近くの公園を散策することにした。

樹木が多く、「冬芽」の観察が楽しい。

「冬芽」というのは、冬になって葉を落とした樹木の枝に見られる膨らみのことだ。

中には葉や花になるモトが入っていて、暖かい春を迎えたらすぐに開けるように準備をしている。

この「冬芽」は、植物の種類によって表情が全然違う。

イロハモミジの冬芽

イロハモミジ
ムクロジ科カエデ属
Acer palmatum

カエデの仲間には、こんなふうに先っぽが双子ちゃんになっているものがある。

コブシの冬芽

コブシ
モクレン科モクレン属
Magnolia kobus

これはフッサフサの毛に覆われている。毛皮のコートのようで暖かいのだろうか。

ハクウンボクの冬芽

ハクウンボク
エゴノキ科エゴノキ属
Styrax obassia

こちらは、メインの冬芽(主芽という)の手前にもう一つ膨らみがある。これは「予備芽」といって、主芽がダメになってしまった時の備えだ。用意周到である。

トチノキの冬芽

トチノキ
ムクロジ科トチノキ属
Aesculus turbinata

トチノキの冬芽は大きくて見応えがある。そのうえ表面をベトベトした粘液で覆っている変わり種なので、観察素材としては非常に扱いやすい。

このベトベトは、私達が肌を乾燥から守るために塗るクリームのような役割だと考えられる。植物も人間も、冬の悩みは変わらないようだ。

隣の枝の冬芽を見ると、アブの仲間がとまっていた。ベトベトにくっついて逃げられなくなっているのだろうか。

この様子を見て、「そういえば、ツツジの蕾もベトベトしていて、これは昆虫の食害を防ぐためだったなぁ」と思い出した。トチノキのベトベトにも、そういった役割があるのかもしれない。

冬芽を観察している間に出会った鳥は、ほとんどがハシブトガラス・カワラバト・ヒヨドリであったが、冬になると日本にやってくる冬鳥にも出会うことができた。

ツグミ

ツグミ
スズメ目ヒタキ科ツグミ属
Turdus eunomus

木の枝に2羽とまっているところを見つけたのだが、距離を保ったまま10分ほど待っていると、1羽が降りてきてくれた。

「さあ、モデルさんお願いしますよ」とシャッターを切り始めたところで、何やらカラス達が騒ぎ出し、モデルさんも何処かへと飛び立ってしまった。

写真は2023年1月23日東京都にて撮影

 

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