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2019年7月の季節の森を歩こう【ハンミョウの会ガイドウォーク】

毎月第1日曜日は、横浜自然観察の森でガイドウォーク「季節の森を歩こう」だ。皆さん、お忘れの無いように。

さて、ここのところ雨ばかりである。梅雨だから当たり前なのだが、自然観察会は雨だと参加者が極端に減ってしまうのだ。

今日も、予報通りの雨である。雨ではあるが警報が出ていないので、ガイドウォークは決行である。

参加者が来てくれることを願おう。

下見

羽化直後のオオシオカラトンボ

湿地でオオシオカラトンボの羽化(羽化直後)を多数目撃した。見つけただけでも7頭はいたので、他にもまだまだいそうである。

こんな天候の中で上手く羽化できるかと心配だったが、羽化不全は1頭しか見当たらない。あまり雨の影響は受けないのだろうか。

今までは、下見の時間(9:15~)にオオシオカラトンボの羽化を見ることはほとんどなかった。これは、ひょっとすると幸運の雨かもしれないぞ。

キセルガイの仲間

また、散策路のあちこちでキセルガイが見られた。普段は石や倒木をめくらないと出会わないが、そんなことをしなくても石畳や木を歩いている姿が目に入ってくる。ジメッしたところが好きなので、この雨で行動範囲が拡がったのだろう。

自然観察センター前のケヤキの樹皮を歩くオカダンゴムシ

他には、オカダンゴムシもいつも以上に樹上で見かけた(上の写真はケヤキ)。これも雨が関係しているのか、今後も注目してみよう。

 

下見中には、森を歩く人に出会わなかった。

やれやれ、無事にガイドウォークは開催できるのだろうか。

 

下見を終えてセンターに戻ると、雨が止んだ。そして、4名の参加申し込みがあった。

どうやら、この参加者の中に晴れ男がいるようだ。

 

まてよ、スタッフに雨男がいるのかもしれないな(笑)。

午前の部

この日は7月7日、七夕である。最初に、少しだけ七夕伝説の話をして、ガイドウォークへの導入とした。

 

まずは、センター前のサルトリイバラにいたモモイロツマキリコヤガの幼虫を観察する。背中に生えた突起が面白い、ガの幼虫だ。

東屋では、オオヒラタシデムシがミミズの死体に集まっていた。森が生き物の死体だらけにならないのは、こういった「森のお掃除屋さん」がいるおかげなのだ。人気のある昆虫ではないが、自然の循環では大切な役割を担っている。

湿地のオオシオカラトンボは、この時間(11:00~)になってもまだジッとしていた。これには、参加者からも驚きの声があがる。雨の中来てもらった甲斐があった。

ヤマグワの木で休んでいたキボシカミキリを捕まえて、鳴き声を聞いてもらう。参加者の小学生が、学校でカミキリムシを飼っているらしく、タイムリーなネタを提供できた。

 

本番中は傘もいらず、足元が悪いながらも生き物たちの暮らしぶりを楽しんでもらえたようだ。

午後の部

午後の準備の為に再度ネタの確認にいくと、モモイロツマキリコヤガの幼虫がいなくなっていた。周辺をキアシナガバチ数頭が周回していたので、彼らの餌食になったのかもしれない。写真がないのはその為だ。

 

自然観察センターには開催の問い合わせがあったそうだが、時間になっても参加申込がなかったので、残念ながら午後は不成立となった。

まとめ

自然観察会には天敵と思われがちな雨だが、雨だからこそ見られることも沢山ある。

ただし、安全確保にはいつも以上に気を配る(この日は滑りやすい階段をコースから外した)。それさえ出来れば、雨の観察会も悪くないのである。

上の文を要約すると「雨の日でも観察会に参加してね!」となる(笑)。

この日見つけた生き物

クサギに幹にいたクサギカメムシ

オオシオカラトンボ(羽化直後)・モモイロツマキリコヤガ(幼虫)・キボシカミキリ・ジャノメチョウ・マイマイガ・オオヒラタシデムシ・クサギカメムシ・キアシナガバチ・キセルガイ・オカダンゴムシ・ゴヨウアケビ・オニシバリ

※下見・本番・ひとり散策も含めてワタシが見た生き物

 

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羽化直後のオオシオカラトンボ
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