最近、自宅近くの谷戸と横浜自然観察の森・川崎の学童保育で行く公園以外に、定期的に通っているフィールドがない。
ここ何日か、横浜市内でふらっとお散歩に行ける新しいフィールドを開拓するために、グーグルマップとにらめっこをしていた。
いくつかの候補地から、今日は横浜市北部の某所に散歩に行ってきた。
自宅車庫で愛車スーパーカブ号に荷物を積んでいると、向かいのヤブガラシにカラスアゲハが来ていた。
急いで積んだ荷物からカメラを取りだして、パチリ。
すると、足元で何者かが動く気配を感じる。
どうやら、ニホンカナヘビの日光浴を邪魔してしまったらしい。
目星をつけたフィールドまでは、自宅から原付カブ号で40分ほど。
途中、高速道路のような一般道を通り、帰りは違う道を使おうと心に誓う。
新しいフィールドで最初に目に入ったのは、この花。
ガガイモ。今まで見たことがあるガガイモは、もう少し紫がかっていた覚えがある。
シロバナガガイモというのもあるようだが、これがそうなのかもしれない。
花の真ん中からニョロっと伸びた柱頭が、波平さんのように見えるのはワタシだけだろうか。
コガタスズメバチがマメコガネを捕まえたところ。
芸術的な網の模様の裏側には、ウズグモの仲間が隠れている。
ヌスビトハギにしては大きいなぁという花が、まとまって咲いている一角があった。
アレチヌスビトハギである。こちらは外来種。
果実は4~6節にわかれる。2節にわかれるヌスビトハギよりも、子孫を残すには有利かもしれない。
葉は3つの小葉にわかれ、ヌスビトハギよりも細長い。
大きな池のある公園だったので、トンボが多く見られた。
シオカラトンボ。宝石の様な青い眼が美しい。
10頭ほど飛んでいたが、なかなか網の届くところを飛んでくれず、30分以上かかってやっと捕まえたギンヤンマ。
池の周りでは、ショウジョウトンボ、コシアキトンボ、(おそらく)ヤブヤンマも確認できた。
少し離れた人工の小川には、この方。
すっかり成熟した、燃えるような赤色のマユタテアカネ。
トンボと遊ぶのが随分と楽しかったようで、気づけは昼をだいぶ過ぎていた。
近くのラーメン屋に入ったが、好みの味ではなかったので名前は伏せておく。
新しいフィールドはなかなか良さそうな場所なので、次回までに旨い食事処もグーグル先生に聞いておこう。
さて、地元に戻っていつものフィールドへ。ここは、8~10月にかけてバッタ天国になる。
ショウリョウバッタモドキ。神奈川県では要注意種とされていて、横浜市内でも数が減っているようだ。
草地を一歩進むたびに飛び出すのは、ヒナバッタ。
脱皮したてのツチイナゴ。脱いだ皮にも黒い涙模様があることは、写真を見て気が付いた。
草地をゴソゴソしていたら、エンマコオロギが顔を出した。
さて、この草地はバッタだけでなく、蚊も非常に多い。
人一倍どころか三倍も四倍も蚊に刺されやすいワタシは、虫よけスプレーをしていても体中を刺されてしまう。
いつも持ち歩いている虫刺され(ムヒアルファEXが最強だと思う)を忘れ、全身かゆくて辛抱たまらん!となったので、本日の散歩は終了することにした。
荷物を積んでいると、脇からオオカマキリが睨みを利かせてきた。バッタ天国は、彼にとっても天国だろう。
いつものフィールドでいつものバッタ達が見られる幸せと全身の痒みを噛みしめながら、トコトコとスーパーカブ号で帰路についた。