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K-04三浦・岩礁のみち・その1【親子で歩く関東ふれあいの道】

ムスメちゃんと、親子で歩く関東ふれあいの道4回目に行って来た。

前日に仕事で帰宅が遅くなり、すべての準備が出来ずに就寝してしまった。当然、朝からバタバタとザックに荷物を詰め込んで、慌ただしく家を出た。こんな時は、やはり色々なところが抜けてしまうようだ。

自宅から徒歩15分の最寄り駅についたところで、関東ふれあいの道の持ち物で一番大切な「地図」を忘れたことに気づいた。

予定していた電車には乗れなくなるが、これだけは忘れられない。嫁にお願いして、駅まで届けてもらった。助かった!ありがとう!

今日からが関東ふれあいの道の本番!

さて、今日からが関東ふれあいの道の本番となる。これまでは、神奈川県全17コースに含まれていない連絡路や近くの山に登っていたからだ。

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やっと海に入れた!

神奈川県第1コース「三浦・岩礁のみち」のはじまりはじまり。

公式パンフレットによると「三浦・岩礁のみち」の距離は10.3km、所要時間3時間。

おそらく、ムスメちゃん(5歳)の足とワタシの寄り道を考慮すると、少なくとも6時間はかかるだろう。

スタート地点の松輪バス停に立ったのが、午前10時30分過ぎ。すでに、ゴールはかなり難しい予感しかない。

松輪バス停

松輪バス停は、三浦半島南部の東に少し出っ張った辺りにある。まずは東方面に歩いて間口漁港を目指すことになる。

関東ふれあいの道の案内板

バス停近くに、関東ふれあいの道の案内図があった。4回目にしてやっと、関東ふれあいの道を歩いている実感が湧いてくる。

スイカ畑に囲まれた農道

スイカ畑に囲まれたのどかな農道を歩く。

海の向こうに見えるのは、写真の中央から右側が房総半島。左側が、ワタシ達がふれあいの道をスタートした久里浜港の辺りである。

庚申塚

この辺りに多い猿田彦大神を祀った庚申塚。庚申塚は何度も見たことがあったが、詳しくは知らなかったので、少し調べてみた。

庚申塔(こうしんとう)は、庚申塚(こうしんづか)ともいい、中国より伝来した道教に由来する庚申信仰に基づいて建てられた石塔のこと。庚申講を3年18回続けた記念に建立されることが多い。

庚申講(庚申待ち)とは、人間の体内にいるという三尸虫(さんしちゅう)という虫が、庚申の日の夜寝ている間に天帝にその人間の悪事を報告しに行くとされていることから、それを避けるためとして庚申の日の夜は夜通し眠らないで天帝や猿田彦や青面金剛を祀り、勤行をしたり宴会をしたりする風習である。(Wikipedia「庚申塔」より抜粋)

その昔、ここでも夜通しで庚申待をしたのかもしれない。

ツユクサ

ツユクサのブルーが眼に眩しい。

ヒルガオの仲間

ヒルガオの仲間だろう。

ツバメの巣

民家の軒先から、親ツバメが飛び立った。ツバメの巣では、ヒナが口を大きく開けて並んでいた。

間口漁港に到着

間口漁港に到着した。小規模な漁港である。

海をのぞき込む

海をのぞき込むムスメちゃん。何か見つかるかな。

間口漁港にある関東ふれあいの道道標

関東ふれあいの道のコース上には、道標がある。今までの連絡路には違う点だ。少々わかりづらい道でも、これがあると少し安心する。

ミヤコグサ

ミヤコグサの鮮やかな黄色。

カマキリはどこにいる?

ツツジの仲間にチビカマキリが潜んでいる。花の蜜が目当てのアリやチョウを狙っているのだろう。

間口漁港の脇を抜ける

間口漁港から抜ける道は少しわかりづらいが、この防波堤の脇を通り抜ける。ここにも道標が欲しいところだ。

岩礁のみちが始まる

岩礁の道スタート

防波堤脇を抜けると、いきなり岩礁のみちがはじまる。

そして、フナムシの楽園もはじまるのだった…。この類いが苦手な人には、ちょっとツライ道となる。

ここから先の岩礁のみちは、子供にはかなりの悪路となる。大人にはそれほどでもない段差が、5歳のムスメちゃんには手をつかないと登れない段差となるからだ。

海では貝など怪我をしやすい物がたくさんあるので、軍手や手袋をした方がいいだろう。

崩落現場

コース上には崖崩れをしているところが多々ある。頭上に注意して、素早く通り抜けたい。

剱崎灯台

剱埼灯台に到着。ここはかながわの景勝50に選定されている。

「絶壁の岬に白い灯台と岩礁にくだける白波の荒々しさとの雄大な景観がすばらしい」ことが選出の理由のようだ。

折角の景勝ではあったが、時間も押していたので歩くことを最優先してしまったのが悔やまれる。

小魚をゲット

潮だまりで小魚を捕獲した。ムスメちゃんには、景勝よりもこういった生き物観察のほうが楽しいようだ。

剱崎の由来の案内板

剱崎の由来についての案内板。

しかし、ワタシには由来よりも気になることがあった。剱崎なのか剣崎なのか剱埼なのか。つるぎさきなのかつるぎざきなのか。どの漢字表記が正しくて、どの読みが正しいのか、である。

疑問に思ったので調べてみた。

漢字、及びその読みについてどれが正しいのかについても確たるものがなく、これについて、昭和55年に地元の町内会から三浦市に対し、表記・呼称の統一の陳情があった。結果、表記は「剱埼」、呼称は「つるぎざき」に統一されていく模様である。実際に、灯台の名称は「剱埼(つるぎざき)灯台」となった。しかし、長く親しまれた施設、例えば幼稚園などの教育施設などの名称は、今後も改訂しない模様である。(Wikipedia「剱崎」より抜粋)

ということのようである。今後も改訂しないモノもあるようなので、「そういうものだ」と思うしかないだろう。

なかなかハードな道もある

これは未就学児1人だと、少し怖い道。手を繋いで慎重に渡った。今回は、手を繋いで歩く時間が今までで一番長かったかもしれない。

こんな絶景がずっと続くのが、「三浦・岩礁のみち」の楽しいところ。

どうやってこんな岩礁帯ができたのかを説明したが、ムスメちゃんには少し難しかったらしい。何となく頷く様子が伝わってきた(笑)。

 

ハードな道を歩いてお腹も空いてきたので、江奈湾のひとつ手前の小さな湾の岩礁帯でお弁当にした。

おにぎりを頬張ります

「トビに襲われないように」とおにぎりを守りながらのランチタイムである。

若い頃に、デートで女の子の手作り弁当を襲われた苦い経験があるので、トビには用心深いのだ。

江奈湾に移動して予定を立てる

江奈湾の東側には、エナヴィレッヂというレストランがある。トイレや自動販売機もあるので、休憩するにはいいポイントとなるだろう。子連れハイキングを楽しく行うには、トイレ確保が重要なのだ。

 

さて。スタートからここまで、まだ距離は1/3ほどしか進んでいない。しかし、時間は2時間半を過ぎようとしている。コレは非常にまずいペースである。

今日の本来のゴールは「宮川町バス停」だが、これはさっさと諦めることにした。かわりに、江奈湾を少し越えた辺りにある三浦七福神のひとつ・慈雲寺にお参りし、その周辺のバス停をゴールと決めた。

 

これで少し気持ちに余裕ができた。余裕ができると、いろんな発見もより楽しくなるものだ。

こんなに大きなイカの甲を見つけたよ

「こんなにでっかいイカの骨を見つけたよ!」

なだらかで歩きやすい岩場

ここの岩畳は、少しなだらかで歩きやすい。

関東ふれあいの道の道標

関東ふれあいの道の印を見つけた。

江奈湾の干潟の案内板

江奈湾の干潟の案内板。案内の通り、カニはそこらじゅう歩いているのを確認できた。

江奈湾の干潟

もう少し近くでカニを見たいので、江奈湾の干潟に入ってみることにしたのだか…。少し踏み入れただけで、泥にはまってあえなく撤退した。

干潟の生き物観察は、また別の機会にしよう。その時には長靴が必要だろう。

新しいゴールは「毘沙門」バス停

ここで海から離れて、今日のお参りポイントである三浦七福神のひとつ・慈雲寺を目指すことにした。

慈雲寺

慈雲寺に到着してお参りをすると、本堂の前に張り紙がある。見ると、ここでは1月1日~15日だけしか御朱印を頂けないという張り紙である。残念ながら、今回は御朱印は頂けなかった。

慈雲寺の前には「毘沙門」というバス停があり、ここを今日のゴールとした。

タイミングが悪く、バスの時間までは30分以上もある。おやつを食べながらバスを待ち、ムスメちゃんと今日の出来事を振り返った。

今回全行程を歩けなかった「三浦・岩礁のみち」は、残り4km以上あるが、そのほとんどが岩礁帯のようだ。おそらく、今回と同じくらい時間がかかる道になるだろう。

次は欲張らずに、毘沙門~宮川町を歩こうと決めた。

本日の関東ふれあいの道


10:38 松輪バス停スタート ~ 15:15 毘沙門バス停ゴール

距離:約6.4km

時間:4時間37分

これまでに二人で歩いた距離:約29.2km

これまでに二人で歩いた時間:21時間28分

 

※以前書いた記事に加筆・修正してアップしています。
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海を見ながらお昼にした

 

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