これまで西山家のキャンプといえば、家族だけのファミリーキャンプ・ヨメ家族とのグループキャンプ・ワタシのソロキャンプという3パターンであった。
コロナ自粛期間中にゆるキャン△にハマったムスメちゃんに「リンちゃんのようなソロキャンはまだ無理だけど、お父さんと二人でキャンプする?」と聞いたら、二つ返事で「行く!いつ?」と。
めでたく、新たにムスメちゃんとワタシの2人キャンプというパターンが増えることになった。お父さんうれしいなぁ~。
折角なので新しいキャンプ場を開拓しようと、まだ行ったことのない山梨県道志村のスカイバレーキャンプ場に決定。
そんなわけで、7月の中旬にムスメちゃんと初めての2人キャンプに行ってきました!
さて、道志村に行くのは一年ぶりである。国道413号線(道志みち)には新しいトンネルが出来ていたり、土砂崩れ防止の工事をしていたのは、昨年の台風19号の影響であろうか。
懐かしい景色を横目で楽しみつつ道志みちをひた走り、横浜の自宅から2時間ちょっとでスカイバレーキャンプ場へと到着した。
受付のおじさん(管理人さんだろうか)は、とても感じがいい。生憎の雨予報であったが、雨雲レーダーを見せながら「夜は気を付けてね」と声をかけてくれた。
スカイバレーキャンプ場では、サイトを自由に選ぶことはできず、受付時に「ココですよ」と指定される。ワタシ達のサイトは、受付から来た道を少し戻ったところのようだ。場内地図を見ると、道志みちに一番近い端っこサイトである。
キャンプ場の端っこサイトはアタリなことが多いけど、さぁどうであろうか…。
ハイ、大当たり!
縦長だけど、メチャクチャ広いサイトである。
とりあえず、雨の心配もあったので、タープだけ設営してお昼にする。
お手軽ランチといえば、カレー麺である。
野外飯は通常の3倍美味いと言うが、野外麺は5倍美味い。
カトラリーもゆるキャン△で、美味ささらに倍である。
ご飯を食べたら、ちゃちゃっと設営を済ませてしまう。
「ウソです。ごめんなさい。ホントは飲みながらダラダラしました。ムスメちゃんもおやつバクバク食べました。」
横浜ビールのペールエールと駄菓子のソースカツ、なかなかの組み合わせである。
実は、いつものファミキャンよりもダラダラしていい理由があるのだ↓
2人だし、雨予報だし、エブリイだから荷室広いし、急遽車中泊へと変更したのだ。
「テント張らないキャンプなんてキャンプじゃない!」と思っていたが、これからは「人それぞれのキャンプの楽しみ方がある」と改めることにしよう。
そういえば、今朝立ち寄ったセブンイレブンで、チャムスのエコバッグをいただいた。というか、コレが欲しくて寄ったのだが。
UNIFLAMEのfan5 DXを買ってから、ファミキャンではあまり出番の無かったDUG焚火缶を連れてきた。
なかなかいい雰囲気に育っている。
Coleman 286AとColeman 286 288。ランタンはなんといってもガソリン派なのだ。
シュポシュポしてる時が、「キャンプキターッ!」感を一番感じると言っても、言い過ぎではないだろう。
「お座敷スタイルでゴロゴロダラダラしようよ~」という父の提案を頑なに拒まれたので、お座敷&ローのちゃんぽんスタイルとなった。
さて、家ではあまりお手伝いをしてくれないムスメちゃんであるが、キャンプでは率先して働く。
主に調理補助や皿洗いであったが、今回薪割りデビューしてもらうことにした。
薪の束から数本を、火つきがいいように割りばし・太マッキー・エアコンのリモコンぐらいに割ってもらう。
よしよし。これで、お父さんはひとつ楽をできるようになったぞw
(ムスメちゃんが)一仕事終えたら、(ワタシは)ビールである。
キャンプのビールはちょっと贅沢したい。ファミキャンでないなら、なおさらである。
夕飯は肉を焼く。
サイドメニューの餃子スープを作らずに、ただただ肉を焼く。
何故かって?
作るのを忘れたわけじゃない…
持ってくるのを忘れたんだ!
カゲロウの短く儚い成虫時代に比べれば、サイドメニューの具材を忘れたぐらい大したことないのである。
あ、明日の朝食のメイン具材も冷凍庫の中だな…。
明日のことは忘れよう。
さて、炭火の最後は、やっぱりマシュマロ焼いてスモアである。
外出自粛中の庭キャンスモアで「McVitie’sのTHINSダークチョコレート」を使ったら最高においしかったので、今回も持ってきた。
サイズも薄さもチョコレートの苦味も、スモアにベストなクッキーはコレに決まり。異論は認めない。
夕食が足りなかったので美味しすぎたので、少々食べ過ぎてしまった。
デザートも食べて後片付けをしたら、まったり焚火タイムでムスメちゃんと語り合う。
外出自粛中は家族みんながストレスを抱えていて、ちょっとしたことで言い争うこともあった。ウチだけじゃないと思うけれど。
ゆらりゆらりと揺らぐ炎を見つめながら、お互いにゆっくりと言葉を紡いでいく。
ムスメちゃんの気持ちが、焚火の熱と共にじんわりと心に染みてくる。
そんな時間が持てたのはホントに良かったなぁ。
「さーて、そろそろ寝るかなぁ」と思って伸びをすると、ワタシの首になにやら気配がする。襟元を触るとなにやら硬くてツルツルしている。
間違いなく甲虫である。
背中に回ったムスメちゃんが「危ない!危ない!挟まれそう!」なんて言うもんだから大騒ぎである。
昆虫は好きだが、痛いのは大嫌いだ。
挟まれることなく無事に捕獲したのは、小さなアカアシクワガタ♂。
正体がわかると、さっきまでの騒動が恥ずかしい。
突然の来訪者によってすっかり眠気が覚めてしまったが、キャンプ場の朝は早い。
自宅冷凍庫に眠るハムとチーズに思いを馳せながら、愛車の荷室で眠りについた。