また、新しい講座を受講し始めた。今回は「アウトドアリーダー講座」である。
昨年、この講座を知ったのだが、それは募集を締め切った直後のことだった。
「来年は絶対に受講してやる!」と、あれから1年。
応募開始直後に申し込みを済ませ、受講決定の通知が来たときには、ホントにウレシかったのだ。
アウトドアリーダー講座とは?
「アウトドアリーダー講座」は、横浜市体育協会が主催する野外活動の指導者を養成するための講座である。「横浜市野外活動指導者養成講座」というのが正式な名前。今年が第32期と、なかなか歴史がある講座だ。
募集パンフレットには、「人と人-人と自然をつなぐ」というキャッチコピーが書かれている。まさに「ツナギの自然案内人」を名乗るワタシのためにあるような講座ではあるまいか。
全9回の講座の中身はというと…。キャンプ・ネイチャーゲーム・自然観察・カヤック・登山・救命法などなど、盛りだくさんな内容になっている。
約1年間にわたる研修期間で、野外活動全般の基礎的な知識を学べる、そんな講座なのである。
初日からキャンプ!
さて、初回の講座は1泊2日のトレーニングキャンプ演習。初っ端からキャンプというのが素晴らしい。
会場は、横浜市青葉区にある横浜市くろがね青少年野外活動センター。
まずは、これから一緒に学ぶ仲間たちと自己紹介をしあう。どんな人が集まっているのだろうと、ドキドキ・ワクワクするのが楽しい時間だ。参加メンバーは10代から50代まで幅広く集まっていた。
その後、社会における野外活動の役割など、少しだけ座学の時間である。
野外活動指導者を育てるための講座なので、アウトドアのスキルを学ぶだけではないのだ。
休憩を挟んだら、野外での実習か始まる。
ハママーク(横浜市のマーク)が誇らしい、クラシカルな三角テントを設営する。
ドームテントしか建てたことがなかったので、少しばかり手こずったが、仲間たちと楽しく設営ができた。
改めて写真を見ると、ガイロープの数が半端ない!
寝床ができたら、夕飯の準備である。ぶれぶれの写真はご愛敬である。
キャンプと言ったら、飯盒炊爨。メニューは当然、コレしかない。
(キャンプ+団体)×初日の夕飯=カレーライス
鉄板の方程式です。
何てことないメニューなんだけど、もの凄く旨いのはなぜだろう。
食後にはお楽しみのキャンプファイヤー。本格的なキャンプファイヤーは小学校の林間学校以来だっただろうか。
雨予報でどうなることかと気を揉んだが、火の神が味方をしてくれたようだ。
グループにわかれて、スタッツ(ゲーム的なもの)やスキッツ(寸劇的なもの)を楽しんだ。この日初めて顔をあわせたメンバーだが、昔からの友人のように炎を囲めたのも、野外活動ならではのことだろう。
火の神がいなくなったキャンプ場の雨の夜を、テントで過ごした。
学生気分に戻ってくだらない話で盛り上がるのも、やはり楽しい。
二日目がスタート
テントの中で盛り上がり過ぎて、瞼の重い二日目の朝である。
朝食調理中の図。箱の中身はなんだろな?
正解は、カートンドッグ(ホットドッグ)である。
カートンドッグは、朝のキャンプ飯の定番だ。
パンにソーセージ・キャベツの千切り・スライスチーズを挟んでアルミ箔で包んだら、牛乳パックに入れて火を点けるだけ。
牛乳パックが燃える火力だけで、パンに軽く焦げ目がついて、チーズもとろける。
失敗しないコツは、チーズを上ではなく一番下に入れること。こうすると、とろけたチーズがアルミ箔にくっつかないのだ。
これにコーンスープがあれば、御馳走の出来上がりだ。
お腹が満たされたら、野外活動センターの周りで自然観察。
ホタルブクロやコバンソウなどを観察できた。
その後は、アウトドアで覚えていると便利なロープワークや、子供も大人も夢中になって楽しめる野外ゲームを教えてもらった。
研修の最後には、キャンプの食事メニューをグループ毎に考えた。このメニューを実際に作るのは、2週間後。第2回キャンプ演習が待っているのだ。
「またね!」と手を振ってキャンプ場を後にするのは、なんだかくすぐったいけれど心地よい別れの挨拶だった。
最初から濃い内容で、とんでもなく楽しかったアウトドアリーダー講座の第1回が終わった。
今年も楽しみながら学んで行けそうである。